『世界一やさしい問題解決の授業』(ダイヤモンド社)
- 2020.02.23
- おすすめ書籍

プログラミングをするうえでの必要な能力は、論理的に処理を考え組み立てていく「論理的思考力」になります。この能力がなければ、プログラミングをすることで作りたいものを、どのような手順で作ればいいのかを考えることができません。
この能力は、一朝一夕で身につくものではなく、長い期間意識的に取り組んでいくことで身につく能力です。
これから「論理的思考力」を高める取り組みをしようと考えている方にとって、この書籍は非常におすすめです。
すでに当サイトの記事「論理的思考とは?プログラミング能力を高めたい方は必須」にてこの書籍をご紹介していますが、改めて詳細をご紹介します。
著者のプロフィール
渡辺 健介(わたなべ けんすけ)
デルタスタジオ 代表取締役社長
【会社概要】
株式会社デルタスタジオ(http://whatisyourdelta.com)
夢に火をつけ、挑戦と想像に必要な思考力、発信力、リーダーシップを育成する教育・サービスを提供
読むべき対象者
- 中学生から大学生および教師
- 小学生以上の子どもを持つパパママ
- 若手社会人
概要
本書の流れ
簡単な事例を挙げて、問題解決の流れを一つ一つ説明をする構成となっているので、問題解決の基本的な考え方を学ぶことができます。
問題解決手法を身につけることで、論理的思考力を高めることにつながります。
問題解決をする上での流れは基本的にこのように考えます。
1.現状の理解
2.原因の特定
3.打ち手の決定
4.実行
そして、この書籍の構成はこのようになっています。
1限目:問題解決能力を身につけよう
2限目:問題の原因を見極め、打ち手を考える
3限目:目標を設定し、達成する方法を決める
つまりこの書籍を順番に読み進めることで、問題を解決するための基本的な流れを身につけることができます。
紹介されているフレームワーク
問題解決をする上で欠かせないのがビジネスでも使用されているフレームワークです。本書ではいくつか紹介されています。
分解の木
原因を探ったり、アイデアを挙げていくのに便利な「考える道具」
要望に対する掘り下げに利用
はい、いいえの木
原因を調べる時、もしくは打ち手を考えられる道筋を、いくつかの「はい、いいえ」で答えられるような質問によって明確にできるときに使用
問題分析シート
何をどうすればよいかを明確にする
マトリクス
業と列でできた格子状のもので、縦横の軸の意味を見ながら適切な位置に各項目をおいていくと、それぞれの関係が一目でわかるようになるもの
おすすめする理由
私がこの書籍をおすすめする理由は以下です。
読みやすい
絵や図が多いので、大人だけでなく学生にも読みやすい内容になっています。
またページ数が120ページと少ないので、短時間で繰り返し読むことが可能です。
著者は問題解決のエキスパート
この書籍で紹介しているものは、実際に著者が実際に活用していたことを記しています。
それもそのはず、著者は以前「マッキンゼー」という世界的にも超一流の経営コンサルティング会社に所属し、さまざまな企業の戦略・個人の問題解決に活用していたとのことです。
子供向けの教育に力を入れている
著者がこの書籍を執筆すると同時に教育事業を立ち上げたとあり、目的は以下のように記しています。
「主体的に考え、行動する人材」「世界で活躍する人材」を排出するための具体的な教育プログラムを広げるため
著者が運営している会社のホームページを拝見すると、子供の教育に対する想いを感じることができます。
まとめ
書籍『世界一やさしい 問題解決の授業』をご紹介しました。
「論理的思考力」を高めたいと考えている方にとっては、タイトルにあるとおり「やさしい」表現で書かれているので、非常におすすめの一冊です。
ぜひ親子で読んでみてください。
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